会長挨拶

第66回日本卵子学会学術集会 集会長
島田 昌之
広島大学大学院統合生命科学 教授
第66回日本卵子学会学術集会を控えて
この度、第66回日本卵子学会学術集会を担当させていただくことになり、大変光栄に存じます。広島では、2019年の第60回大会を堀内俊孝先生が学術集会長として開催され、多くの会員の皆様にお越しいただきました。その時、学術集会の準備に少しは携わりましたが、2,500名を超える会員数を誇る当会の学術集会を開催するということで、多様な参加者の皆様に広島まで来ていただく学術的な価値があるような会にすべく、広島大学のみでなく広島のクリニックの方々から意見をいただきながら開催準備を進めています。
私は、学部4年生の時、卵の体外成熟培養および卵の減数分裂制御機構から生殖生物学の研究をスタートしました。その後、卵胞発育、排卵機構の解明、卵管での受精メカニズム、精子の運動機構、精子形成、さらには加齢に伴う精巣や卵巣の機能変化など研究範囲を広げてきました。第66回の学術集会では、私自身も初心に帰り、そして本会の名称通り、「卵子を深く知り、卵子を活かす」をテーマに据えてプログラムを作成しています。「卵子を深く知り」には、基礎研究という意味だけでなく、日ごろ利用されている卵子に関する生殖補助技術がどのような理屈に基づいて研究・開発され、一般技術にまで発展してきたか、という歴史も含めています。さらに、「卵子を活かす」は、先進医療を含むこれからの生殖補助技術も取り上げたいと考えています。
学術集会は、参加者が学ぶだけでなく、研究成果を発表する場でもあります。既存の口頭発表に対する学術奨励賞だけでなく、多くの会員に発表の機会を設けるためポスター発表も実施し、ポスター発表に特化した大会独自の表彰もできればと企画しています。
会期・会場は、関連する学会などの日程を確認し、下記のように2025年5月31日から6月1日として、場所は交通の便を考慮して、広島駅すぐ傍の広島コンベンションホールとさせていただきました。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
会 期 | : | 2025年5月31日(土)〜6月1日(日) |
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会 場 | : | 広島コンベンションホール 広島県広島市東区5二葉の里3丁目5番4号 広テレビル |
プログラム | : | 特別講演、教育講演、シンポジウム、セミナー、一般演題(口頭)、ポスター |